当JAの管内である千葉県北西部・東葛飾地域は、東京都心より概ね20・・40km圏に位置しています。
東京のベッドタウンとして都市化が進んでいるこの地域は、農畜産業も大変盛んで、利根川・江戸川・手賀沼沿いの低地には豊かな水田があり、北部の関宿や二川地区では酪農が盛んです。
また、地域の大半を占める北総台地では野菜を中心に数多くの農産物を生産しています。
管内では消費地が近いだけに、より安全・安心な農業を行うことなどで産地化を図ろうと、各地で様々な先進的栽培方法や販売活動に取り組んでいます。
野田地区の中央部に広がる畑作地帯では、枝豆、ホウレンソウ、春菊、ミツバ、ナス、ネギ、キャベツ、トマト、ニンジン、ダイコンなど、多くの種類の野菜を生産しています。また、北部の関宿・二川地区では酪農を、利根川と江戸川沿いの低地では稲作と稲作の転作作物である大麦、大豆作りを盛んに行っています。数多く産出する農畜産物のなかでも、特に枝豆の産地としては全国有数で、平成14年度には市町村別の出荷額で野田市が全国第1位になりました。
当地区では枝豆作りにおいて、「環境保全型農業」「エコファーマーの認定」「<ちばエコ農産物(県)>と<もっと安心農産物(全農)>の認可取得」などを推進。米作りにおいては、市と当JAが連携して「黒酢米」と「野田市内江川地区で、コウノトリが生育できる自然環境を整えながら作る米」をブランド化する試みを行うなど、将来を見据えた先進的な取り組みを数多く実施しています。なお、「黒酢米」は、苗を病気から守るために、農薬に替えて殺菌作用のある玄米黒酢を散布してつくる減農薬特別栽培米です。